ミトコンドリアと病気
私達の体には約60兆個の細胞があり、その中には約数百個のミトコンドリアが存在します。
ミトコンドリアは、酸素を使って大量のエネルギーを作り出す『エネルギー工場』なのです。体温が37.0℃の時に活発に働き、冷たいものをたくさん摂ると腸が冷えミトコンドリアの働きが悪くなるので、冷たいものの摂りすぎには注意しましょう。
ミトコンドリアと認知症
脳は体の司令塔ですが、多くの活動を支えるためには、たくさんのエネルギーが必要です。その為、ミトコンドリアは脳と全身をつなぐ「神経細胞」にもっとも多く存在します。
最近の研究で、ミトコンドリアの減少によるエネルギー不足が認知症を招く原因のひとつであることが分かりました。年をとるにつれて活動量や運動量が減ったりすると、脳が刺激を感じなくなってしまいます。
認知症を予防するためには、脳に適度な刺激を与える事!刺激を与えると脳の血流量が増え、ミトコンドリアも増えます。
お手軽な脳トレは『毎朝、新聞を音読する』です。単語を読む、話す、聴くという動作3つが同時に行われることで脳の動きが活発になります。
『5-アミノレブリン酸(ALA)』について
5-アミノレブリン酸(ALA(アラ))は、ミトコンドリア内でエネルギーを産生する時に必要なたんぱく質の原料となり、代謝作用の歯車を回す働きがあります。
ALAは加齢とともに体内での産生量は減少し、ミトコンドリアのエネルギー産生機能も低下してくるので、外から補充する必要があります。
■アミノレブリン酸(ALA)が多く含まれている食べ物
赤ワイン、甘酒、しいたけ、いか、たこ、バナナ、納豆、醤油 などがあります。
これからの季節の運動前におススメ!体温めストレッチ
ゆっくりと筋肉を伸ばし、リラックスするのものを静的ストレッチ、リズミカルに体を動かし、体温を上昇させるものを動的ストレッチと言います。運動の前には、体も心も活動モードに切り替える動的ストレッチがおすすめです。
- 首のストレッチ(各10往復)
姿勢は変えず、肩の位置を動かさないように注意しながら、頭を前後に動かします。左右にも同様に頭を動かします。
首周りのストレッチは、首を痛めないように注意が必要。特に首を後ろに倒すときは倒しすぎないように。
- 上半身のストレッチ(10往復)
足を肩幅に開き、後頭部に手を当て、頭頂部で弧を描くように上半身を左右に倒します。左右均等に倒しましょう。
腰を固定し、頭を前に倒さないように。体幹を意識するのがポイント。頭上でタオルやボールを持って行っても。
- 股関節のストレッチ(各10往復)
腰に手を当て、片足を軸にして立ち、もう片方の足は股関節を意識しながら前後に振ります。足を入れ替えて同様に。
バランスが取りにくい時は壁を支えに行っても良いでしょう。腰を反らせたり、丸めたりしないよう注意。