あなたの体温いま何℃??
私たちが普段、体調が悪いかも・・・と思うとまずは熱を測ると思います。
体温を測り熱があると病院に行かなくては!となりますが体温が低くても低いな~程度で終わってしまっている人も多いと思います。体温が私たちの体にどのような影響があるのかお話したいと思います。
□低体温について
低体温には明確な定義はありませんが一般的には平熱が36℃以下である状態が低体温と言われています。低体温が病気というわけではありませんが、低体温のままの状態が長く続くと体に様々な不調が出てきます。
私たちの理想の平熱は36.5℃~37.2℃ですが体温が1℃下がると、
・免疫力・・・約30%低下
・基礎代謝・・・約12%低下
・酵素の働き・・・約50%程度低下
□低体温による体の影響
・免疫力低下:風邪や感染症にかかりやすくなる可能性があります。
・疲労感:体温が低いと代謝が遅くなり、疲れやすく、回復力も低下します。
・ホルモンバランス:特に女性ホルモンに影響を与え、月経不順や不妊につながる
可能性があります。
・心的影響:気分の低下やうつ症状を引き起こすことがあります。
・がんリスク:がん細胞が活発に増殖する環境を作り出す可能性があります。
この他にも代謝の低下により肥満リスクが高まるなどの影響があります。
□自分の平熱はどこに当てはまりますか??
体温(℃) | 熱の程度 | 主な症状 |
36.0以下 | 低体温 | 疲れやすい、免疫力低下、基礎代謝低下 |
36.1 -36.4 | 低体温予備軍 | 今すぐ健康に悪影響が出る心配はないが注意が必要 |
36.5 – 37.2 | 正常体温 | 生命活動が理想的に働く体温、健康状態 |
37.5 – 37.9 | 微熱 | 体のだるさ、軽い不快感、注意が必要 |
38.0 – 38.9 | 中等度の熱 | 明らかな不快感、休息が必要、医師の診断を受ける |
39.0 – 40.0 | 高熱 | 体調が悪い、医療機関での診断と治療が必要 |
40.1以上 | 危険な熱 | 緊急医療が必要、命に影響を及ぼす可能性あり |
□冷え性との違い
平熱が36℃以下である状態が低体温と言われていますが、
冷え性は体温に関係なく、手足やお腹、腰などが冷たく感じる状態を指します。
例えば「布団の中にいても手足が冷たくて眠れない」等のように身体にとっては適温にも関わらず手足が冷たくてつらく感じる症状のことをいいます。
自律神経の不調やストレス、締めつけの強い衣服なども冷えの原因となり、低体温と必ずしもリンクしているわけではありません。
□低体温の原因
・ストレスによる自律神経の乱れ
・急激な体重減少 / 筋肉量の減少
・水の飲みすぎ (頑張って一日2リットルの水を飲んでいませんか)
・加齢による衰え/特に熱を生産するミトコンドリアの数と働きは低下がみられます。
・塩分の控え過ぎ
気になる方はつばさ薬局にご相談下さい
□温活
○体を温める食品を摂る
生姜 / にんにく / スパイス (山椒・コショウ・シナモン) / 天然塩 / 味噌 (発酵食品)
生姜はカラダを芯から温める働きがあり、スパイスには血行を促進する効果が期待できるので、胃は消化吸収の働きを向上させ基礎代謝が上がり自然と体温も上昇します。
○運動
体温の40%は筋肉から作られるため体を動かすことは重要です。ウォーキングは心肺機能を向上させ血流を促進し、スクワットは基礎代謝を高め低体温を改善させます。
○入浴
毎日40℃のお湯で10分程度つかることで、体温が1℃上がるとされています。
○お腹を温める
腹巻の昔も今も有効です